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シャインマスカットとカラーチャート

目次

カラーチャート

私達「Hoshina Farm」では、シャインマスカットの生産に力を入れている。

昨今では、メディアで取り上げられたりして全国的にも有名になったシャインマスカット。
種がなく、皮も薄いことにより食べやすく、お子様からご年配の方にかけて、大人気のブドウである。

このシャインマスカットを、お客様に、より美味しいタイミングで召し上がってもらうには
どのようにしたら良いのだろう?
私達生産者にとって、それが一番の課題である。

そんな折、シャインマスカットの甘さを見たまま判断できる、「カラーチャート」というものの存在を知った。
今回のブログでは、このカラーチャートについて触れていきたいと思う。

「カラーチャート」って何?

カラーチャート、初めて耳にする方もいらっしゃるだろう。

シャインマスカットは、りんごやバナナといった果物とは違い、収穫後に追熟することがない果物である。
つまり、シャインマスカットの糖度(ブリックス値)は収穫時にすでに決まっており、
収穫するタイミングにより、美味しさが決まってしまうのである。

シャインマスカットの糖度を測る際は、特別製の「カラーチャート」を見て判断する。
濃い緑色の1から始まり、鮮やかな黄色の5へと至るカラーチャートは、甘さを図る指標の一つである。

ここで間違わないでいただきたいのが、
「黄色味を帯びたシャインマスカットは、日焼けなどで変色したものではない」ということだ。
シャインマスカットは糖度が上がるにつれ、緑色から黄色味を帯びた緑色に近づいていくのである。

カラーチャートはお好みの味を選ぶ基準として、利用していただきたい。

こっちのブドウは甘いぞ。色別にみるシャインマスカットの特徴

具体的に、色味の違いによる糖度の変化を見ていこう。
皆さんは、緑色が強く出ているシャインマスカットの方が、
「見た目も綺麗で美味しいもの」だというイメージをお持ちでないだろうか?
筆者もHoshina Farmで働く前は、
店頭などで見かけた場合、緑色が鮮やかなシャインマスカットを選んでいた。

カラーチャートは濃い緑の1から始まって、鮮やかな黄色の5へと至る「5段階評価」。
数字が大きいほど「甘い」とされている。

シャインマスカットの味の好みは人それぞれで、一概に糖度の高いものがより美味しいとは言えない。
1から2の緑色のシャインマスカットは、糖度が「16度前後」で、爽やかな香りが強く、サッパリとした味わいである。
スッキリとした味わいがお好みの方は、この段階のシャインマスカットを選び、食するのが良いだろう。

5段階式のカラーチャートを見てシャインマスカットを判断する場合、
万人受けするのが、カラーチャートのちょうど真ん中辺りの物である。
この段階のシャインマスカットは、香りと甘味のバランスが良いとされている。
店頭に並ぶのも、ちょうどこの段階のものが多いのではないだろうか?

カラーチャートの後半、5段階の4〜5段階になると、糖度が「19度」になり、かなり甘みが強いものとなる。
なお、この段階になると甘味は強いが、シャインマスカット独特の爽やかな香りはあまり感じなくなる。
しかし、先述した通り糖度が高いゆえに、完成されたスイーツを食べるような感覚を味わうことが出来るだろう。

まとめ

さて、シャインマスカットを吟味する基準である、「カラーチャート」。
ここまでその判断の仕方を記述してきたが、参考になったであろうか?
繰り返しになるが、シャインマスカットの美味しさは、個人差があり、
糖度が高いものを一番美味しく感じるとは、一概には言えない。
ひとつの基準として、カラーチャートを見て、お好みのシャインマスカットを選んでいただけたらと思う。

7月になり、いよいよシャインマスカットの収穫の時期が迫ってまいりました。
スタッフ一同、日々農作業に精を出しております。
昨年は、東京の新宿ルミネでの販売会を皮切りに、
Hoshina Farmの存在を知っていただき、全国の皆様に感謝しております。

本年も、Hoshina Farmの農産物を全国の皆さんにお届け出来るよう、頑張っております。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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