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どうしてシャインマスカットとナガノパープルは甘いのか?

目次

どうしてシャインマスカットとナガノパープルは甘いのか?

ぶどう糖

シャインマスカットやナガノパープル、そして、今話題の品種であるクイーンルージュ。
これらのぶどうに共通して含まれているのがぶどう糖や、果糖と呼ばれる糖である。この糖類が、甘みを生み出しているのである。
では、ぶどう糖と果糖にはどのような特徴があるのかについて解説していこうと思う。
結論から述べると、ぶどう糖と果糖はどちらも「単糖類」というカテゴリーに分類される物質である。
単糖類は糖質を分解したときに残る最小単位で、最も吸収されるのが早いという特徴がある。

ちなみに、他に甘いものはないかとイメージすると、砂糖の主成分・ショ糖を思い浮かべる方がほとんどであると思うが、
ショ糖は単糖類とは異なり、「二糖類」と呼ばれる物質に分類される。

二糖類も早く体内に吸収され、エネルギーとして使われやすいといわれている。ぶどう糖一個と果糖一個がつながって構成されているためだ。
今回は、シャインマスカットなどのぶどうに多く含まれている、ぶどう糖と果糖について、違いや特徴についてまとめてみた。

ぶどう糖

ぶどう糖(グルコースとも言う)は血糖とも呼ばれており、体内に吸収されると血液に溶けて全身へと運ばれる。
全身の細胞は送られてきたぶどう糖をもとに、エネルギーを作っているというわけである。

また、ぶどう糖は唯一、脳を動かすエネルギーになることも忘れてはならないであろう。
ぶどう糖のみが、血液脳関門と呼ばれる脳に届ける栄養成分を選別する器官をくぐり抜けることができるのである。
脳は最もエネルギーを消費する器官であるといわれていて、一日に摂取したエネルギーのうち、約18%ものエネルギーを
脳で使っているという調査結果もあるほどだ。

果糖

果糖(フルクトースとも言う)は、ぶどうに一番多く含まれている成分である。
ぶどう糖に比べて、果糖には体内に取り込まれるとゆっくり吸収されるという特徴がある。
したがって、血糖値の上昇が緩やかになるといわれている。

この果糖はα型、β型という2つの種類に分けることができるのだが、特に注目したいのはβ型の方だ。
β型の方が、α型の3倍もの甘みを持っているといわれている。
果糖もぶどう糖と同じように、温度や液体への溶けぐあいなどで甘さの感じ方が異なることも重要である。
シャインマスカットやナガノパープル、クイーンルージュの甘みを引き出す方法についてはこのあと詳しく解説していく。

より甘みを引き出すにはどうしたらいいの?

爽やかなマスカット香と上品な甘みを楽しめるシャインマスカット、
それとは対照的に赤ワインのような皮の渋みと濃厚な甘みが特徴のナガノパープル。
そして、糖度は約20度以上とシャインマスカットやナガノパープルよりも甘いクイーンルージュ。
せっかく食べるのなら、一番美味しい状態で食べたいと思っている方もいらっしゃるであろう。

より甘みを引き出すために、召し上がる1時間から2時間ほど前に冷蔵庫に入れて冷やすことをおすすめしたい。
なぜかというと、先述した「果糖」のβ型フルクトースは、冷やすと増えるためである。
このときの果糖は、砂糖の主成分でもある「ショ糖」の1.5倍もの甘さになるといわれている。

まとめ

Hoshina Farm では、シャインマスカットの他にも先程も出てきたナガノパープルも取り扱っております。
長野県長野市で寒暖差が激しく陽の光をたっぷり浴びたぶどうはきれいに色づき、ジューシーな甘味が自慢の一品です。
昨年度は東京都をはじめとした首都圏を中心に全国のお客様からご注文をいただき、嬉しいお言葉をいただくことができました。
今年度もHoshina Farmをよろしくお願いいたします。

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