Hoshina Farmから季節のお便り 6月編
目次
Hoshina Farmから季節のお便り 6月編
──6月の、信州長野。
晴天が目に眩しかった5月が終わり、
空は曇りがちとなり、突然の雨に降られることも増えた。
暑さと湿度が共にある過酷な季節であるが、そんな今だからこそ、
シャインマスカットやナガノパープルといったブドウの果樹は、ぐんぐん成長している。
6月となる今回も、
「Hoshina Farm」の取り組みを皆さんにお伝えしていきたい。
上に載せられている写真は、花になりつつあるブドウの芽。
あふれんばかりの旬の実りを迎えるため、私達はこの花にアプローチをしている。
シャインマスカットの、実りに繋がる花が開く
ブドウの花というのは、一つの枝に無数に穂が連なる形で咲く。
これらを全てそのままにしておくと、上手く受粉せず実にならなかったり、
実が多く付きすぎて、甘味や美味しさが落ちてしまう。
なので、この季節、「花穂の形成」を行うのだ。
一つの枝に一つの花穂となるよう、他の穂を切り落とし、
残す穂も4cmの長さに形を整え、将来的には「40〜50粒」実るようにする。
こうすることで、美味しいシャインマスカットの収穫が約束される。
また、花の剪定だけではなく、枝葉の剪定も行う必要がある。
今は雨の多い季節。この雨が、ブドウにとって嫌な病気を運んでくるのだ。
これを防ぐためには、日当たりや風通しを良くすることが効果的。
よって、伸びてきたつる(巻きひげと呼ばれる)や枝、葉を少し取り除いて、
爽やかな空気が吹き抜けるよう、農園を整えるのだ。
この剪定により、実が大きくなる効果も報告されている。
「花穂の形成」の後、忘れてはならないのが「ジベレリン処理」だ。
方法は農場ごとに少し違いがあるが、花が咲いてから3〜5日後を目処に、
形整えた花穂をジベレリンに浸す。
これは一房一房手作業であり、大変手間がかかるが、
これを行うことで、実は大きくなり、皮は薄く食べやすくなり、
シャインマスカットの特徴と言っていい「種無し」のブドウとなるのである。
(参考HP 農研機構 「ブドウ「シャインマスカット」の無核栽培における花穂整形法」」 (山形県_農研機構成果情報_H19))
(参考HP 農研機構 「ブドウ「シャインマスカット」長梢無核栽培における開花始期の摘心の効果」」 (山形県_研究成果情報_H22))
(参考HP 農研機構 「シャインマスカットの無核栽培マニュアル [PDF](愛知県農業総合試験場)」)
期待高まる、夏野菜達!
シャインマスカットへのお世話も欠かせないが、それと並行して、
私達「Hoshina Farm」は夏野菜の栽培にも着手している。
5月は、ハウスの設置や、リンゴやユーカリの剪定、花の種まきなどを行っていたが、
6月は、ピーマンやナスの植え付けや、野菜の支えとなる支柱の設置、
実を大きくさせるための「一番果」取りなどの作業をした。
日差し強く、暑くなっていく季節だからこそ、
一つ一つの作業に手を抜くことなく、誠心誠意取り組んでいる。
これらの農作物たちも、いつか皆さんにご紹介できたら嬉しい。
いよいよ迫る、シャインマスカットの旬
花も咲き、実を大きくさせるための準備も済んで、シャインマスカットは
いよいよ旬を迎えようとしている。
早いところでは7月頃から出荷する農場もあるとか。
私達Hoshina Farmは、今年も、高品質のブドウを収穫、
新鮮なうちに箱詰め、皆さんのもとへお届け出来るよう、準備をはじめました。
来月以降、嬉しいお知らせをお伝えできれば幸いです。
昨年は、全国広く、東京や北海道、沖縄や離島からもご注文いただきました。
2022年もご愛顧いただければ幸いです。
ブログを読んでくださりありがとうございます。
近づくシャインマスカットの旬に向け、情報発信を活発にしていきたい次第です。