ナガノパープルと巨峰
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ナガノパープルと巨峰
「ナガノパープル」と「巨峰」濃い紫色に大粒の果実、まるで鏡を見ているように、姿かたちの似ている両者。
傍目にはどちらがどちらか見分けることは難しい。
それもそのはず、「ナガノパープル」は巨峰を親に持つ、ブドウ界期待の新品種だったのだ。
血は争えない
そもそも「ナガノパープル」は、
「巨峰」と「リザマート」を親に持つ、現在では長野県でしか栽培されていない固有種である。
巨峰と同じく、糖度が非常に高いことから濃厚な甘みが楽しめる。
しかし、程よい酸味も含まれていることから口当たりはくどくなく、爽やかな食味を感じることが出来る。
巨峰と「ナガノパープル」の甘さの指標を見てみよう。
巨峰も「ナガノパープル」も糖度はおよそ18度から21度あるとされている。
これは、メロンよりも高糖度とされ、その甘みは非常に高いことが分かるだろう。
甘みの成分の正体は、「果糖」と「ブドウ糖」という糖の一種で、
体内に入ることによって即効性のエネルギーとなる。
また、ブドウ糖は脳の唯一の栄養素でもある。
疲れた時に、疲労回復効果が期待でき、受験勉強等の際は脳に栄養を供給することにより、
脳の活性化を促し集中力や記憶力の向上が期待できる。
忙しい現代人には、欠かすことの出来ない嬉しい栄養素である。
この点は、巨峰から受け継いだ大きな特徴である。
巨峰との大きな違い
前の項目では、巨峰との共通点をあげたが、ここからは巨峰との大きな「違い」に触れていこう。
巨峰と「ナガノパープル」の大きな違い、
それは「ナガノパープル」のもうひとつの親である「リザマート」の特性を引き継いだ点であろう。
「ナガノパープル」が「リザマート」から受け継いだ特性として、
皮の薄さとサクサクとした小気味良い食感が挙げられる。
皮が薄いことによって、皮ごと食べることが出来る。
「ナガノパープル」はその濃い黒紫色からも分かるように、豊富なポリフェノールが含まれている。
「ナガノパープル」のポリフェノールは皮の部分に特に多く含まれているため、
皮ごと食べることによって、栄養を余すことなく摂取できるのだ。
「ナガノパープル」に含まれるポリフェノールは、なんと巨峰の約4倍もの量だと報告されている。
含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールは「ナガノパープル」一房あたり、赤ワイン一本分にもなる。
「ナガノパープル」そのものを食べることにより栄養を丸ごと摂取できるので、
健康が気になり、お酒が苦手な方にもオススメのフルーツとなっている。
*レスベラトロールについて
レスベラトロールとは、植物が持つ自身を守る防御成分のひとつで、人間が摂取することにより、
細胞を守る抗酸化成分になるのを始め、生活習慣病の予防も期待できる今話題の成分だ。
西の横綱シャインマスカット、東の横綱ナガノパープル
「ナガノパープル」と、見た目もそっくりな「巨峰」との違いはお分かりいただけただろうか?
ここで、Hoshina Farmでも栽培している
もうひとつのオススメ品、「シャインマスカット」とも比較していき、両者の特筆すべき点も上げていこう。
「シャインマスカット」は岡山県で産声を上げた。
「ナガノパープル」は名前にもある通り、長野県で産まれた。
「ナガノパープル」は知名度はまだまだ低いが、全国的な人気品種「シャインマスカット」と共通する点がいくつかある。
やはり両者の一番の特徴は、種がなく皮ごと食べられる点ではなかろうか?
お互いに、爽やかな甘味と風味、歯切れのよい食感が楽しめることや、
素材の栄養と、美味しさを丸ごと食べることが出来る点が特徴である。
まとめ
ここまで、巨峰と「ナガノパープル」に関してその違いを比較し、共通点なども記述してきた。
それに加えて、当社のおすすめ品種「シャインマスカット」に関しても書いてきた。
夏に向けて、Hoshina Farmではブドウの生産が最盛期を迎える。
季節は厳しい夏を迎えるが、清涼感のある季節のフルーツはいかがだろうか?
キンキンに冷やした、「シャインマスカット」や「ナガノパープル」を夏の日の家族の団らんにぜひともお試しあれ!
昨シーズンは、ご好評のうちに完売をいたしました。
今シーズンも、東京などの首都圏のお客様を始め、
全国各地のお客様に当社自慢の農産物をお届けするために、社員一同邁進しております。
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