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気になるぞ、ナガノパープルの粒数

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気になるぞ、ナガノパープルの粒数

ブドウを買った時、もらった時、皆さんは何を思うだろうか?
美味しさ? 値段? 食べられる期限は何日まで? 
様々なことが頭によぎるだろうが、意外と気になるのが、
「一房に何粒実っているの?」ということではないだろうか。

「長野県 「ナガノパープル栽培マニュアル 第五版」(PDF)」によると、
ナガノパープルは「30~35粒。大粒は30粒以内」に育てること
と書かれている。
市場に出回っているナガノパープルの粒数も、
マニュアル内の数と同じくらいだと考えて良さそうだ。

しかし、ここで新たな疑問が浮かんで来ないだろうか?
「どうして30~35の粒数なんだろう。
 もっとたくさん、例えば100粒とかじゃだめなの?」と。
確かに、食べる側としたら、一房にたくさんついている方が嬉しく感じるし、
何より美味しそうだ。

なぜ、栽培マニュアルでは粒数を規定しているのだろうか?
調べてみると、そこには、美味しさにつながる秘密が隠されていた。

粒を調整することが、美味しさにつながる

時には甘さが「シャインマスカット」を超えることもあるナガノパープル。
色合いも深い紫で美しく、手に持つと400〜450gとずしりと重い。
2004年に品種登録されたこのブドウは、長野県内で徐々に
栽培面積を増やしつつある。

美味しいナガノパープルを作るために、農家さん達は並々ならぬ努力を
注いでいる。
粒の数を規定しているのも、全ては美味しさのためだ。

なぜ、粒の数をコントロールすることが、美味しさにつながるのだろう?
実は、多量の実をつけたままにすると、色付きが悪くなったり、
甘味が低下してしまうのだ。
なので、最終的に実る数を調整するために、農家さんは
咲いた花の剪定をしたり、実り始めた果実の中で、
ひどく小さかったり、おかしな方向に実っているものを
切り落とす。
そうすることで、美味しさを守っているのだ。

大量の実を付けたままにすると、
「実割れ」という症状を起こしやすくもなってしまう。

「実割れ」とは、皮の表面が割れ、茶色い三日月型の「傷」が出来てしまうこと。
実は、ナガノパープルというのは、非常に実割れを起こしやすい品種なのだ。
枝に付いた実の成長が遅れたり、大きくなりすぎたり、長雨に当たったりすると、
実割れが起こり「傷物」になってしまい、市場では評価されにくくなってしまう。

高品質のナガノパープルを作るために、農家さんは
実の数を規定数に収めたり、実割れ防止のためにブドウへ袋をかけたりと、
様々な作業を行っている。

ナガノパープルに関する、その他の取り組み

粒の数を厳格に決めることが、美味しさ、見た目の美しさに
繋がっているのは分かった。
それ以外にも、品質の良さにつながる取り組みはたくさんあるのを、
調べた結果から分かった。

例えば、
木を育てるための「肥料」の使用。
作業が行いやすいよう、枝を落としたり、伸びる枝の方向を整える「管理」。
果樹園内に太陽光が注ぐよう、葉を取り除いて明るく保ち、病気の予防に役立てる「芽かき」。
果実を守るための「袋がけ」。

他にも、長く伸びた細いつる(巻きひげと呼ばれる)の処理、
花からスムーズに果実へ成長するように、咲いた後の花びらを取り除くなど、
良いナガノパープルを実らせるために必要な作業は多い。

それでも農家さん達はめげることなく、美味しい果物を作るため努力を続けているのだ。

もっともっと美味しさを追求!

ナガノパープルの粒数がなぜ規定されているのか、
皆さんお分かりになっていただけただろうか。

たくさん実らせれば良いというものでもない。
厳しい基準の元、作業することで、
強い甘味と香り、美しさを併せ持った素晴らしいナガノパープルを
作り出すことが出来るのだ。

私達「Hoshina Farm」では、
日々、シャインマスカットやナガノパープルといった、
今をときめく果物栽培に力を入れています。

収穫は8月の終わり頃を予定しており、
全国広く東京から離島まで、美味しいブドウをお届けできます。
信州人の愛情が詰まったブドウを、ぜひご賞味ください。

ブログをここまで読んでくださり、ありがとうございます。
シャインマスカットやナガノパープル、クイーンルージュといったブドウの情報を、
これからもお伝えしていきたいです。

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