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Hoshina Farmから季節のお便り 5月編

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Hoshina Farmから季節のお便り 5月編

畑

じわりと汗ばむ陽気となった。皆さん、いかがお過ごしだろうか。
私達『Hoshina Farm』の農場でも、作物がぐんぐんと成長を
始め、緑が眩しくなってきた。
今、私達が何より熱心に取り組んでいるのが、シャインマスカット栽培だ。

冬の間のお世話のおかげか、シャインマスカットの果樹もたっぷりの葉を茂らせ、
きらきらとした木漏れ日を地面に落としている。

さて、実は5月は、シャインマスカットに恐ろしい病魔が忍び寄る季節でもある。

シャインマスカットの未来を守る

シャインマスカットがかかりやすい病気として、黒とう病、べと病が挙げられる。

黒とう病とは、ある種の菌が引き起こす病気。
シャインマスカットの葉、新梢(新しく出てきた枝のこと)、つる、果実などの
あらゆる場所で発生する。
葉に発症した場合だと、初めは2~ 5 mmほどの黒褐色の斑点が多数現れ、
徐々に拡大し、斑点中央部が灰白色、その周辺部が暗紫色の斑点となる。
やがて色のついた部分は、枯死して穴があく。
葉脈に沿って発病、斑点が多発した場合は、葉の形がおかしくなってしまう。

花で発病した場合は、実をつけないまま枯れてしまう。

果実の場合では、斑点中央部は灰白色、外部が暗褐色、
その周辺は鮮紅色から紫色の輪帯で緑どられた、鳥の目のような斑点が出来る。
実での発症では硬化が起き、大きくならずに奇形となってしまう。
つまり、食べられない実になるのだ。

黒とう病の原因菌は、4〜5月の雨で目覚め、胞子を発生させると、
上で書いたような症状をシャインマスカットへ引き起こす。
一度発病すると、何回も症状を繰り返すのが特徴だ。

べと病についても説明しよう。
葉や花穂(咲いた花の集まり)、ついたばかりの実などで発症する。
葉の場合、表面を擦ったようなぼんやりとした形の淡黄色の斑点が現れる。
それから4、5日後、葉の裏に白色のカビが現れ、葉全体を侵食していく。
発病した葉は落ち、やがて木全体が弱り、果実の成熟不良を引き起こす。

花穂で発症すると、白色のカビが全体を覆い、花は枯れてしまう。

実で発症した場合は、実りの成長初期と後期で反応が分かれる。
実ったばかりの果実では、白いカビに覆われ枯死、粒が枝から外れてしまう。
膨らんだ実で発症すると、カビこそ発生しないが、果実が鉛色や褐色に変化して、
しおれてミイラ状となったり、粒が外れて落ちたりする結果となる。

べと病の原因菌は、4〜5月の雨によって活動を活発化させる。
黒とう病もべと病も、雨の前、発生前に防ぐ予防が大切となってくる。

シャインマスカット以外にも実りが

シャインマスカット以外の作物の手入れも、本格化してきた。
この5月は、リンゴのトレリス(真っ直ぐ幹が成長するように支えとなる金属部品)
設置や、咲いたリンゴの花の剪定、雑貨用のユーカリの手入れ、
ビニールハウス内へのアスター(キク科の花、様々な色がある)の
種まきなどをした。

これからの取組み

ぶどう畑

5月も下旬に入り、もうすぐ6月。
陽の光を浴び、時折降る雨のしずくを受けて、木も花も成長を続けている。
ブドウ以外にも、花や木々、農作物の商品化などにも取り組んでいきたい。

これから先も、シャインマスカットに細やかな世話を与え、
木を守っていきたいと考えている。
その努力の先に、美味しいシャインマスカットが実るのだと信じて。

シャインマスカットの発送は8月頃より始まります。
去年は、緑が眩しい立派な果実が、たくさん取れました。
味の審査を行い、枝のカットなどを行った後、
新鮮なうちに皆様へお届けしています。
信州長野の自然の恵みがぎゅっと詰まった一房、ぜひご賞味の程をお願いします。
東京を始めとした全国、離島にもお届けできます。

ここまでこのブログを読んでくださり、ありがとうございました。
私達は長野という土地で、頑張っています。

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