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シャインマスカットと温度

目次

ブドウの名産地

私達Hoshina Farmがシャインマスカット畑を設けている「長野県の北信地域」は、
昼夜の寒暖差が激しく、昼の気温は暑く、夜になるととても涼しくなる。
このような環境はブドウ栽培に適しており、長野県のブドウの生産量は全国的にも有名で、日本全体では第2位である。

次の項目では、長野県の恵まれた環境について綴っていこうと思う。

成長過程の温度

シャインマスカットなどのブドウにとって、気温は重要だ。
ブドウに限らず、果実は光合成により糖分を作る。
だがこの糖類は、ブドウがする呼吸作用によって、消費されてしまう。
ブドウの糖度を維持するためには、この呼吸作用を抑制することが及第点となる。

それを満たす条件として、夜間の気温が影響してくる。
私達の畑がある長野市「保科地区」では、先述した通り寒暖差が激しいことにより、ブドウの呼吸が抑制される。
それにより、果実の糖分が逃げることなく成長する。
結果として糖度が高い状態で成熟するのである。

収穫後に注意すべき点

そうして収穫されたシャインマスカットは、東京を始めとした、北は北海道、南は沖縄と
日本全国のお客様にお届けすることになる。
昨年も、全国の皆様に美味しく召し上がっていただき、お客様から様々な嬉しいお声を頂くことができた。

さて、シャインマスカットの特徴でもある、芳醇で爽やかな香り。
このマスカット香の名前は、「リナロール」という。
マスカット香とその主な成分であるリナロールの含まれる割合は、貯蔵の温度に影響される。
この成分は、10℃で貯蔵した場合に維持されやすい。

0℃で冷蔵保存した場合、この香り成分は減少してしまうのだが、再び10℃に戻すとかなり回復することが確認されている。
お客様に置かれましては、ご自宅にて保存する際には10℃前後で保存していただくことをおすすめする。
ただし、シャインマスカットは正しく保存しても常温で2〜3日、冷蔵室で3〜5日しか日持ちしないので、
長持ちさせたい場合は、冷凍保存がベストだ。

冷凍保存

続いて、冷凍保存について解説していこう。
先述した通り、冷凍保存をすることによって、シャインマスカットは長期間保存することができる。
シャインマスカットは、種がなく皮ごと食べることができるので、ゴミも出ることがなく無駄なく
果実のうまみを最大限に味わうことができるだろう。

下処理としては、粒の一粒一粒を丁寧に分けて洗うことが必要だ。
この際、粒の表面に付いている白い粉(ブルーム)は落とすことなく保存をしていただきたい。
ブルームは、シャインマスカットの鮮度をキープする、ワックスのような役割をしているので、
下処理の際は注意が必要である。

冷凍すると、生のものに比べ若干風味が弱くなり、特徴的なパリッとした食感も薄くなるが、
冷凍することによりシャーベットのようなシャリシャリとした食感を味わうことができる。
凍ったシャインマスカットを、ミキサーにかけてスムージーにする。
これからの暑い時期には、最高の清涼剤になること間違いなし!

まとめ

ここまで、シャインマスカットの様々な温度変化による過程を記述してきましたが、生育過程、そして
お客様のお手元に届いてからも、シャインマスカットは様々な環境に合わせて変化することが分かりました。
私達ブログの執筆者も、毎日シャインマスカットについて学ぶ事が多く、勉強の毎日です。
本年もぜひとも、Hoshina Farmのシャインマスカットをよろしくお願いいたします。

ここまで当ブログを読んでいただきまして、ありがとうございました。

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