要注意。こどもは、ぶどうを喉に詰まらせることがある!?
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子どもが窒息を起こした事例があとを絶ちません
シャインマスカットやナガノパープルなど、甘くてジューシーなぶどうは子どもたちにも大人気。
食卓に出したら「おいしい!」「もっと食べたい」と嬉しい返事が返ってくること間違いなしだ。
しかし、6歳以下の子どもたちにとって、ぶどうは窒息を起こす原因となる食べ物の一つでもある。
表面がツルツルしている点や、子どもにとっては噛み切りにくいという点が主な理由である。
なぜ喉に詰まらせてしまうのか、その理由と対策の仕方について詳しく解説していきたい。
どうして喉に詰まらせてしまうのか
消費者庁の調査によると、2010年〜14年の間で起きた14歳以下の窒息事故のうち、
約8割が6歳以下の子どもの症例であったことがわかっている。
なぜ6歳以下の子どもたちは窒息を起こすリスクが高いのだろうか。
その理由は、子どもの身体的特性にあった。
子どもは、口に入れた食物をそのまま丸飲みしてしまうことがある。
なぜかというと、食べ物をそしゃくすることが難しいからである。
奥歯が生え揃う3歳くらいまでは特に、大人のように食べ物をしっかりと噛み砕くことが困難である。
また、うまく噛み砕けない場合、子どもは一気に食物を吸い込んでしまう。
特にシャインマスカットやナガノパープルのような、表面がツルツルしていて一粒一粒が大きめのぶどうは
要注意だといえる。
弾力があって噛み切るのが難しいうえに、滑りやすくて、吸い込むと喉を塞いでしまいやすい。
しかも、子どもは咳をしたりして異物を体外に吐き出す力も弱い傾向にあるのだ。
万が一窒息した場合は、一刻も早く処置を行なう必要がある。
窒息が起こってからわずか5〜6分で呼吸が止まり、15分が経過すると心停止や大脳の障害、脳死を起こすと
いわれているからだ。
乳児には背部叩打法や胸部突き上げ法、1歳以上の幼児にはハイムリック法を実施し、
つまっている異物を取り出さなければならない。
子どもには、カットしたぶどうをあげましょう
では、子どもと一緒にシャインマスカットやナガノパープルなどのぶどうを食べるときの
注意点についてもお伝えしようと思う。
ぶどうは、前もって4分の1にカットしたものを食べてもらうようにすることを強くおすすめする。
子どもの口の大きさは3歳児の場合、直径4センチほど。トイレットペーパーの芯くらいの大きさである。
これより小さいものは、口にすっぽり収まってしまう。
シャインマスカットの粒の大きさは平均して直径約2.9cmであることを考えると、
喉に詰まらせてしまうかもしれないというリスクを実感しやすいだろう。
また、特に乳幼児は目についたものを何でも口に入れてしまうという特性もあるため、
周囲にいる大人が気づかないうちに粒を丸ごと口に入れてしまうという可能性も考えられる。
ぶどうを置くときは子どもの手の届かないところに置くようにすることや、
大人の見守りのもと食べてもらうようにすることも重要である。
ゼーゼーという音が聞こえてくる、顔が青紫色に変色する、指を口の中に入れて内容物をかき出そうとする、
喉を手で掴む(チョークサイン)などといった様子に特に注意が必要である。
一緒にぶどうを食べるときは、お子様の様子をよく確認するようにしたい。
まとめ
大人の見守りのもと、カットしたものをあげれば、子どもたちも大人と一緒に、
安全にシャインマスカットやナガノパープルを食べられます。
Hoshina Farmでは、今年も東京都をはじめとする首都圏のほか、北は北海道、南は沖縄まで
全国のお客様においしいぶどうをお届けできるように、準備をすすめております。
ぜひ、一家団らんのひとときにいかがでしょうか。