コロナ禍とシャインマスカット
目次
はじめに
さてさて、季節は3月。
私達HoshinaFarmの農園でも、雪が溶け気温が高くなり、春の訪れを感じながら日々の作業に勤しんでおります。
皆様は長い冬を、体調を崩さずに過ごせましたでしょうか?
新型コロナウイルスが世に出てから早2年以上が過ぎた今でも、型を変えながら現在も世界中で猛威を奮っております。
ニュースやネットを見ても、毎日コロナの話題が尽きることはありません。
毎日ウイルスと戦っている医療従事者の方々、いつもありがとうございます。
感染された方の一刻も早い回復と、亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。
さて、新型コロナウイルスが世の中に与えた影響は、健康面のリスクだけではありません。
世界的な感染拡大に伴い、マスクの着用がエチケットとなり、ワクチン接種が広まり、
国によってはワクチンやマスクの有無が社会的対立を生む事態にもなっております。
これほどまでに私達の生活様式の変化をもたらしたことが、未だかつてあったでしょうか。
また、HoshinaFarmを運営するような、私達農業従事者たちに、コロナ禍はどのような影響を与えたのでしょうか?
コロナ禍、そしてその後の、世界の農業の在り方について、今回は書いていきたいと思います。
コロナ禍で変わる世界、変わる食卓
2020年3月に、全世界にパンデミック宣言が出されてから世界の物流は様変わりしました。
日本の食料自給率は「37%」。残りの「63%」は海外からの輸入に頼っています。
我が国の食料自給率の低さは心配になるレベルです。
輸入食品を農作物に限って見れば、家畜への飼料用のトウモロコシ、パンなどに使われる小麦、油を含む数多くの製品のもととなる大豆が、上位を占めています。
コロナウイルスだけでなく地球温暖化による異常気象、それに伴う干ばつや水害、
最近ではウクライナ危機などの国際情勢の悪化により、
輸入制限がかかってしまうと、日本の食卓は危機にさらされてしまいます。
私達も変わっていく
しかし幸いなことに、非常事態宣言下においても農産物の生産や物流は維持することができ、
お店からも農産物が消えてしまうようなことはありませんでした。
むしろ、学校や会社が休みになったり、在宅ワークの人が増えることにより、自炊する人が増え食への関心が以前より強くなったことも
あってか、より良い食材を求めて農作物を購入する機会が増えたと思います。
そして、食への関心が深まるとともに、以前にも増して食の安全が重要な課題となっております。
コロナ禍の中で農業は
私達HoshinaFarmでも、ソーシャルディスタンスや十分な換気、手洗いの徹底など、感染対策に気をつけております。
また、前々回までのブログでも触れたサスティナブルな農業を目指し、栽培時に発生する間伐材などを使用した商品の開発などにも
取り組んでいます。そのような商品を、いつか皆様の元へお届けできたら幸いです。
昨年度の取り組み
2021年度は、丹精込めて栽培したシャインマスカットやナガノパープル等を、ネットだけではなく、口コミにより沢山のお客様の元にお届けすることができました。
私達も嬉しく思っております。感謝の念に堪えません。
昨年月には、東京の新宿ルミネで販売会をさせていただきました。
遠いところからお越しいただいたお客様も見られ、このコロナ禍の中、足を運んでいただき本当にありがとうございました。
お陰様で、ご好評の中、販売会を終えることができました。
お客様からの感謝のお言葉は、従業員一同の非常に励みになります。
最後に
話が逸れましたが、コロナウイルス大流行は間違いなく未曾有の大災害ですが、
社会全体で改めて、食に関して真剣に考えるきっかけにもなったといえるでしょう。
さらに食への関心が深まれば、農業への関心もおのずと深まり、農業に携わる人もたくさん増えるのではないでしょうか。
前述した、食料自給率の問題も少しは緩和されるかもしれませんね。
コロナ禍により、以前より過ごしにくい世の中にはなりましたが、
泥の中から咲く花もあるように、考えようによりどうとでもなるのかもしれません。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。